英文   和訳・概略           アイジー研究所
 Are Your Food Allergies Making You Fat?
by Mark Hyman, MD
 食物アレルギーが原因で肥満?  マーク ハイマン医学博士著

============ 概要 ===================
中年になると肥満が気になります。ほとんどはアレルギーが原因です。 アレルギー食品を食べると、腸が荒れ、アレルギー食品が腸壁を超えて血管に侵入します。 血管中の抗体がこれらの毒素や食物分子に反応し、炎症が起こります。 炎症が起こると、脂肪中毒性肝臓やインシュリン耐性を引き起こし、体内のインシュリン量が増加します。 インシュリンは脂肪を蓄積するホルモンです。 脂肪が特にお腹の周りに蓄えられて、肥満になってしまいます。 改善は、アレルギー食品を食べないようにします。これにより、腸の荒れを防ぎ、悪玉菌の発生を控えます。 善玉菌が多く含まれるヨーグルトを食べるのも効果的です。 もしアレルギー食品にヨーグルトが含まれているなら、アレルギー食品を半年以上制限します。 このようにして、腸内環境を良くし、腸の炎症を無くすと、インシュリンの産生が少なくなり体重は減少します。

太る仕組み

痩せるには

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あなたの消化器官に空いた小さな穴が原因で太るのかもしれません。にわかには信じがたいのですが、本当です。消化管の微生物について説明し、消化管の免疫機構がおかしくなり、体重が増えるのかを説明します。
この現象は何百人という患者さんで見てきました。最近、この現象に関する新しい研究がなされました。
体の腸、免疫システム、解毒システム、ホルモンなどが絡み合う体全体のシステムを考慮した考えに基づいた、大変効果的な治療法を開発しました。体重増加と、病気が体重を減らす証拠があります。例えば、制限食を行ってアレルギー誘発物質を減らし、体重を減らした患者を見てきました。また、体内のバクテリアをバランスさせるだけで、10kgから15kgを減少させた例も見てきました。

ある患者さんは、38歳女性で、過敏性腸症候群、腫れがあるばかりでなく、慢性炎症,、体液うっ滞、吹き出物、疲労等の症状があり、様々なダイエットに挑戦しましたが、体重は減少しませんでした。この女性は小腸のバランスが崩れ、食物に過敏なため炎症が起こり、体重が減らないというのが、問題でした。 アレルギーのある食品や、過敏の原因となる食品を食べないようにし、腸を改善するバクテリアを与えると、数か月で体重が17kg減り、あんなにあった症状が消えてしまいました。
炎症が先か、極端な肥満が先かという論争がありますが、私は炎症が先で、次に肥満になると思っています。さらにそれが炎症につながり、このサイクルが続きます。
新しい研究により、信じられないことが分かりました。
この研究は、食物アレルギーがどの様にして体重増加につながるのか、次に、アレルギー食品を除去するのか、そして、腸のバランスを良い状態にするかを明らかにします。

炎症と肥満
炎症と肥満の相互関係について、もう少し述べておきましょう。そして、肥満や心臓病、糖尿病などの治療との関連いついて説明します。これらの研究は欧州でなされ、研究者は偏見のない人々でした。最初の研究は2007年に2つの子供たちのグループを対象に行われました。第一のグループは体重が多い子供たち、第二のグループは普通の体重の子供たちです。炎症に関係のある3つについて調べました。最初はC反応性タンパク質(CRP)で、これは体内で組織の損傷や炎症、感染症に反応して放出される物質で、体内の炎症度合いを示すマーカーです。次に、頸動脈血管の厚みを調べました。三つ目は血液中の遅延性アレルギー抗体 IgGを調べました。

発見は驚くべきものでした。
肥満症の児童はCRPが3倍あり、食物に対するIgGは2.5倍ありました。これは驚異的な事でした。何故なら、従来の研究では20%から30%増加しているという報告でしたが、今回の研究では、200%から300%の増加だったのです。肥満症の児童はまた、頸動脈血管が厚く、これはアテローム性動脈硬化の初期の兆候であり、心臓病の指標 でもあります。この研究により、食物アレルギーは炎症と肥満の原因であり、結果では無いという事が分かりました。

この論文の執筆者によると、腸の損傷により、腸壁に穴があき腸管浸漏症候群という状態になり、食べ物の大きな断片が透過しやすくなった腸壁を越えてしまい、その大きな分子に免疫細胞が反応して抗体を作ってしまいます。一度抗体を作ると2度目に同じ食べ物が入ってきた時に、体全体に炎症反応を引き起こします。さらに、バクテリアや食物、糖分の取りすぎ、高脂肪の食事は炎症の原因となり、これがインスリンを受け入れる細胞ダメージを与え、インスリンがうまく効かなくなる状態、つまりインスリン耐性になります。インシュリン耐性になると、インシュリンが効かなくなり、どんどんインシュリンを作ってしまいます。インシュリンは脂肪を蓄えるホルモンですので、脂肪が特にお腹の周りに蓄えられて、肥満になるのです。

この論文の執筆者はさらにこう伝えています。肥満と心臓疾患を治療する為にはIgG食物アレルギーを減らすことを考えなければなりません。これは、カロリーを考える必要は無く、アレルギー食物を控えて、そうすることにより炎症を抑えるのです。この研究は従来の医学界からはあまり注目されませんでした。腸管浸漏症候群の原因は何なのでしょうか?

腸管浸漏症候群はどの様にして起こるのか?

Diabetes誌の2007年7月号で、卵が先か、鶏が先か、つまり、炎症が先か、肥満が先かという問題を取り扱っています。ここでのやり方はとても独創的な方法でした。とても痩せたマウスを使い、餌を与えて脂肪食にしました。脂肪食により腸内細菌が変化し、毒性を持った細菌が増し、抗炎症性細菌や保護細菌は死滅したのです。(腸内では500種以上の細菌が住んでおり、勢力争いをしています。)
事実、高度に処理され、糖分過多で、高脂肪、低繊維質食事や、抗生物質、ステロイド、抗炎症剤、抗酸化剤、ホルモンなどは、腸内のバクテリアの生態系を完全に変化させ、機能破壊、炎症、腸管浸漏症候群へと作り変えます。

本題に戻りましょう。
研究者は、アメリカで売られているダイエット食や同等品を食べさせたマウスは、LPSというバクテリアにとっての毒を作り出し、それは腸から体内に浸透しました。ヒトの場合は、この毒性は免疫細胞によって取り込まれて刺激され、TNFa, IL-6 ,IL-1(サイトカイン)といった強い炎症分子を作り出します。これらは、代謝作用を阻害し、インシュリン耐性を作り、脂肪肝や肥満を作ります。 悪いダイエットを行うと、悪い細菌が増殖します。すると腸内の細菌の生態系がひっくり返って、腸の外側のものが内側に侵入してくるのです。
もっと興味深い事に、普通のダイエットを行っているマウスにLPSを注射すると、炎症や肥満になりました。悪いものを食べていなくても、LPSという毒物を注射するだけで肥満体になったのです。結果は肥満に留まらず、糖尿病、心臓疾患はもとより、アレルギー症状や、自己免疫疾患、炎症性疾患が起こったのです。
研究者は、抗生物質をネズミに与えて、悪い細菌を退治し、糖尿病を防ぐ方法について、説明しています。水溶性繊維をダイエット食に混ぜ、良い細菌を増やしてビフィズス菌を増やし、悪い細菌を減らした結果、体重が減少しました。これは、研究室のネズミに限った事ではなく、私の患者が特別に調合した水溶性繊維(こんにゃくや、グルコマンナンなど)を食べたところ、同様の結果になりました。良いバクテリアは繊維を餌にして増殖し、炎症を検証させるのです。さらに、私たちが食事をすると、腸内の細菌も食事をし、細菌は吸収した腸内の脂肪量やエネルギーを調節するのです。従って、良い細菌を持っているヒトは体重が減少し、悪い細菌を持っている人は体重が増えるのです。

これらの考えは、常日頃、肥満について考えている事とかけ離れていますので、簡単に復習をしておきましょう。
アメリカで売られているダイエット食を食べると、悪い細菌を助長し、腸の内壁に傷をつけたり、毒を生産して、毒は腸壁から吸収されます。腸の内壁に傷がつくので、未消化の食物分子が血流に入り込みます。すると、免疫系がこれらの毒や食物分子に反応し、炎症が起こるのです。
炎症が起こると、脂肪中毒性肝臓やインシュリン耐性を引き起こし、体内のインシュリン量が増加します。インシュリンは脂肪を蓄積し、病気や老化につながるホルモンです。
従って、腸が不健康だと、毒素が作られ炎症が起こるので、肥満になり、病気になります。
さて、もし減量や治療を行いたいと思っているなら、幾つか試してみると良い事があります。
食物アレルギーをなくし、腸の生態系を改善する3つの方法です。
制限食を3週間続けましょう。最も一般的なアレルギー性の食べ物はグルテン、卵、乳製品、トウモロコシ、酵母、ピーナッツです。(人によって、アレルギーの食品は大きく異なりますので、検査をして調べるようにしましょう。) これらを食べないようにするのです。
自然食品や植物をベースにした食品、高繊維の食品を食べましょう。良い細菌の餌を体内に入れ、腸の中で増やすと共に、体力をつける為の栄養をしっかり取る事が必要です。
良いバクテリアを食べて、腸内の良いバクテリアの量を増やしましょう。信用できるメーカーの乳製品やビフィズス菌を食べましょう。すると、数週間の内に目に見える変化が表れます。

マーク ハイマン医学博士著
 Obesity and the Immune System
Takagi, K. et al. (2013) Anti-ghrelin immunoglobulins modulate ghrelin stability and its orexigenic effect in obese mice and humans. Nature Communications 4:2685. doi:10.1038/ncomms3685
 
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Do Ghrelin-Stabilizing Antibodies Contribute to Obesity?

Takagi K, Legrand R, Asakawa A, Amitani H, Francois M, Tennoune N, Coeffier M, Claeyssens S, do Rego JC, Dechelotte P, Inui A, & Fetissov SO (2013)
 
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 Blood Test for Food Intolerances May Be New Tool in Fighting Obesity
John E. Lewis, Ph.D., associate professor of psychiatry and behavioral sciences and Associate Director of the Medical Wellness Center at the University of Miami Miller School of Medicine.
 
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 Food Intolerance and Obesity  
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