アレルギーに関する文献

 

 


文献名   概要  
Food elimination based on IgG antibodies in irritable bowel syndrome: a randomised controlled trial.
過敏性腸症候の患者に対する限定食の効果  ランダム対照臨床試験を行った結果
Atkinson W, Sheldon TA, Shaath N, Whorwell PJ.
背景
過敏性腸症候群の患者は食事に対して過敏であり、しばしば限定食を試みている。これまで行われてきたIBS患者に対する食物感度試験は成果が得られず、またIgGを利用していなかった。
目的
食物に対するIgG抗体を使用して、治療可能性のある限定食を見積もる。
患者
過敏性腸症候郡の患者から150人をランダムに中質して行った。期間は3カ月で、IgG抗体値が高い食物を除いた限定食か、抗体値の無い同数の食物を除いたプラセボ限定食を与えた。
試験方法
第一の結果判定法はIBS患者の症状の変化で、第二の結果判定法は非臨床的症候や生活の質、心配・憂うつなどです。データの取り扱いには汎用線形モデルを用いた。
結果
12か月後に、限定食を与えた患者は、偽物の限定食をたあえた患者より10%症状が改善した。
結論
IgG抗体をベースにした食物限定食を与えると、IBSの症状軽減に効果があり、さらに研究を継続する。
Cystic fibrosis?immunological reactions to A. Fumigatus and common allergens
嚢胞性線維症とアスペルギリウス(A)フミガータスと通常の抗原に対する免疫反応
1. C. P. W. WARREN : Health Sciences Centre, Winnipeg, London
2. E. TAI : Prince Henry's Hospital, Melbourne
3. J. C. BATTEN : Brompton Hospital, London
4. B. J. HUTCHCROFT : Department of Medicine, Charing Cross Hospital, Londo
5. J. PEPYS : Brompton Hospital, London
嚢胞性線維症の43人の患者に対する免疫学的研究により、針試験を行うと、最低1つの抗原に対して70%が、複数の抗原に対して28%が、Aフミガータスに対しては50%が反応が見られた。これらの抗体に対するIgE抗体が発見された。タイプ1のIgE感作があるのにもかかわらず、乳児湿疹.は見られなかった。
A.フミガータスに対する皮内テストでは16人の患者(37%)でタイプ1とタイプ3の反応が見られた。
コントロール群やぜんそく患者に比べ、嚢胞性線維症患者では血清中のIgGとIgAのレベル上昇が見られ、IgMやIgDレベルの変化は認められなかった。嚢胞性線維症患者ではAフミガータスに対するアレルギー出現が確認された。
 Should I have an IgG food allergy test

Kevin Dooms, MD
 何故、アレルギー学会はIgG食物アレルギーテストの悪口を言うのか。
IgGアレルギー検査の目的の一つは患者の健康状態についてよく説明をして、どうするかの判断をしてもらう事です。
従って、IgGテストは食物アレルギーや食物感受性や食物寛容について、科学的に予想するものではありません。
IgGテストは数種類の食物について精度よくテストをしますが、このアレルギーのレベルの実際の意味は決まって無いのです。
例えば、患者が牛乳に対してIgGレベルが高かったとしますと、牛乳に過敏なのか、制限食の中に牛乳が入っていることを確認するのか、区別することはできません。

 A critical review of IgG immunoglobulins and food allergy

Raymond M. Suen.MT (ASCP)
Shalima Gordon, ND
USbiotek Laboratories
 Eysink博士らの研究によると、アトピー性皮膚炎 がある児童と、無い児童に関して研究した結果、75.4%に食物に関係するIgG抗体値か高かった。
特に、アトピーの児童では、卵、牛乳、オレンジや、小麦や米に対するIgG抗体値が高いことが確認された。
また、これらの児童では、犬、猫、ダニなどのハウスダストに関するIgEの値が高くなっていることに関係しています。

他の研究では、カゼインや牛乳たんぱくのIgG抗体やIgG介在のアレルギーの重要性が示され、小児自閉症の進行に応用されています。
リュウマチや関節炎の患者のうち、改善している患者ではグルテン固有のIgGレベルが減少していることが分かりました。
これにより、グルテンを除去した食事を1年間に渡って処方した結果、40%が改善し、除去しなかったグループは4%でした。

 Food allergy mediated by IgG antibodies associated with migraine in adults
Carlos M. Arroyave Hernandez,* Mauro Echevarria Pinto,** Hebert Luis Hernandez Montiel***
* Centro de Inmunologia y Alergias, Queretaro, Queretaro, Mexico.
** Instituto Nacional de la Nutricion.
*** Laboratorio de Neurobiologia y Bioingenieria Celular, Facultad de Medicina de la Universidad Autonoma de Queretaro, Queretaro, Mexico.
 大人の片頭痛とIgG抗体を介在する食物アレルギー

背景: 片頭痛の有病率は18%です。個々の患者に合わせた薬の処方計画等が必要となります。ある患者の場合、アレルギー特有のIgGが原因で無いかと疑われました。
目的: 難治性片頭痛を持つ患者の血清中に含まれるアレルギー特有のIgGについて調べる。
方法: 患者56人を片頭痛を持つ人と持たない人に分け、酵素免疫学的検定法を用いて108種類に食物アレルギーを測定しました。
結果: 片頭痛を持つ人と持たない人の間には、統計的に有意な差がありました。また、除去食を行った患者は投薬しなくても片頭痛が治りました。
結論: 得られた結果を基に、片頭痛患者の普通の食材に対する血清中IgG抗体を調べて行こうと思います。

 Food hypersensitivity and irritable bowel syndrome

S. ZAR, D. KUMAR & M. J. BENSON
Department of General Surgery, St George's Hospital Medical School, London, UK
Accepted for publication 13 November 2000
 多くの種類の病理学が病気のメカニズムを主張しました。
腸には多数の免疫システムがありますが、健康体と病気の状態に関する食物抗体との関連はほとんど解明されていませんでした。
過敏性腸症候の患者の食物過敏性をテストする有効なマーカーはありませんでした。
研究者は皮膚テストと、血清の免疫(IgGとIgE)を、過敏性腸症候を含む多くの疾患の食物過敏のマーカーとして使用し初めましたが、データは未だ不十分でした。
この研究では、過敏性腸症候の患者が食物過敏性である証拠を検証し、データに基づいて病態生理学的仮説を述べます。

 IgG Allergy Testing

By Lauren Russel, ND, and Leah Alvarado-Paz, ND
 タイプIIIアレルギー反応は、IgG抗体が中心的役割をするにもかかわらず、さまざまな抗体が混在して作用する反応です。
抗体複合体は炎症性サイトカインを放出して補体を活性化します。
炎症反応カスケードが起こる過程で、関節痛、慢性頭痛、疲労、アトピー性皮膚炎、乾癬など、 様々な好ましくない健康障害がおこります。
タイプIIIアレルギー反応は抗体複合体を作るのに時間がかかるので、遅発性と考えられています。
アレルギーが起こるまで、数時間から数日かかるので、食物アレルギーの診察は苦労します。

 IgG Food Allergy Testing by ELISA

by Sheryl B. Miller, MT (ASCP), PhD
Clinical Laboratory Director
Bastyr University Natural Health Clinic
 
 Is there a role of food allergy in irritable bowel syndrome

M-I. PARK & M. CAMILLERI
Clinical Enteric Neuroscience Translational and Epidemiological Research (CENTER) Group, Mayo Clinic College of Medicine,
Rochester, MN, USA
 
 Comments and Responses to the Food Allergy Testing Standard  
 Debunking Alternative Food Allergy Tests and Therapies

by Dr. Robert A. Wood : Professor of Pediatrics and International Health and Chief of Pediatric Allergy and Immunology
at the Johns Hopkins University School of Medicine in Baltimore, Maryland
June 2007
 


Kidd PM.
Altern Med Rev. 2002 Aug;7(4):292-316.
 
 Autism, an extreme challenge to integrative medicine. Part 2

Kidd PM.
Altern Med Rev. 2002 Dec;7(6):472-99.
 自閉症や自閉症スペクトラム(ASD)は無数の臨床的、行動学的、生化学的な異常を伴います。
親による世話や進んだ検査、多岐にわたる治療方法が組み合わされて、治療が進められています。
牛乳やカゼイン、小麦やグルテンを含む食材、佐藤、チョコレート、保存食、色素剤などを除去した食事が有効とされ、診療を効果的にする為の前提条件となっています。
個人で受けることのできるIgGやIgEテストは問題となる食材を特定するのには役立ちますが、食物に起因する非抗体性のものには役立ちません。
胃腸の状態が良くなると、カンジダや他の寄生虫を駆除しようとします。
体に良い働きをするバクテリアや栄養のある物を食べると、腸内毒素症が治り、腸の透水性が改善します。
DMSAやDMPSキレート化による重金属や水銀の除去は大きな効果があります。
自閉症の児童の腸の上皮細胞にIgGと補体が沈着していることが発見されました。
この現象は、自閉症以外では見られず、自閉症に特徴的でした。

 SHORT-TERM ANAPHYLACTIC IgG ANTIBODIES IN HUMAN SERA

W.E. Parish
Lister Institute of Preventive Medicine, Elstree, Herts, United Kingdom
 
 Meat-specific IgG and IgA antibodies coexist with IgE antibodies in sera from allergic patients: clinical association and modulation by exclusion diet.

Calderon TE, Ferrero M, Marino GM, Cordoba A, Beltramo D, Muino JC, Rabinovich GA, Romero MD.
Division de Alergia, Hospital Transito Caceres de Allende, Cordoba, Spain.
 アレルギー患者の血清中に損際する、肉類に関連するIgEと共存するIgG, IgA抗体-- 除去食による臨床的関連性と臨床モニタリング
IgEによって誘発される反応は食物に耐用性が無いアレルギー患者に極めて重要な役割を演じる。しかしながら、IgGとIgA抗体とアレルギー患者の臨床結果とはいまだ分からないところが多い。この論文では、食品アレルギー患者において、牛肉のIgGとIgA抗体がIgEと共存しているのか、またこれらの臨床例の妥当性を検証した。
牛肉のIgGとIgA抗体およびIgE抗体は酵素学的免疫学的検定(ELISA)法を使って、喘息、皮膚疾患、消化器疾患の患者(125人)に対し分析され、また同時に、コントロールとして80人を選らんだ。 かんきつ類、トマト、牛乳、鶏卵及び小麦グルテンに対するIgE抗体も分析された。
牛肉は一般的に有力なアレルギー食材で、IgEに対して(57.6%)のみならず、IgG(53.6% ,P<0.001)やIgA(34%,P<0.001)が抗体を持つ。牛肉に対するIgE, IgG, IgA抗体は、喘息、皮膚疾患、消化器疾患の患者の血清中に、コントロール比べて優位に増加した,P<0.001。 p値は「帰無仮説が正しいという前提において、それ以上、偏った検定統計量が得られる確率、通常p<0.05」 驚くことに、IgGとIgAは、IgEが存在しない場合も、喘息、皮膚疾患、消化器疾患の患者の血清中に大量に検出された。
、IgGとIgAのみ検出された場合を含む、全牛肉アレルギー患者は、牛肉除去食を施すと、症状は改善し、牛肉抗体は減少した。皮膚疾患、消化器疾患の患者は牛肉除去食を止めた後でも牛肉に対する耐性が続いたが、喘息患者は牛肉を与えると再発し、IgGとIgAは増加した。 したがって、アレルギー患者の血清中の牛肉特有のIgGとIgAは、IgEと共存し、アレルギー疾患、特に喘息においては臨床経過に関係すると言える。

 FAMILY ANALYSIS OF IMMUNOGLOBULIN CLASSES AND SUBCLASSES IN CHILDREN WITH AUTISTIC DISORDER

Vladimir Trajkovski
1. Institute of Immunobiology and Human Genetics, Faculty of Medicine, University Ss. Kiril and Metodij,
Skopje, Republic of Macedonia
 自閉症患者の食物特有抗体の高血漿濃度と、その兄弟姉妹の比較
概要
マケドニア共和国に住む35人の自閉症患者と21人の兄弟の食物抗体 IgG, IgAおよびIgEを調査した。
自閉症児童を調べたら、α-ラクトアルブミン,β-クトグロブリン, カゼイン、グリアジンに対するIgA高血漿濃度が検出された。 自閉症患者を調べたら、α-ラクトアルブミン,β-クトグロブリン, カゼインに対するIgG高血漿濃度が検出された。 患者を調べたら、α-ラクトアルブミン,β-クトグロブリン, カゼイン、グルテンに対するIgE高血漿濃度も検出された。  IgA, IgG及びIgEの高さは性によって異なる事が分かった。

 IgA antibodies in Rett syndrome

Autism. 2006 Mar;10(2):189-97.
IgA antibodies in Rett syndrome
Reichelt KL, Skjeldal O.
The National Hospital, Oslo, Norway
 レット症候群
概要
グルテンとグリアジン蛋白質のIgA抗体のレベルがレット症候群の女性23人とコントロール53人に対して調べられた。コントロール群に対して、レット症候群はIgA抗体レベルが高い事が見つかった。 理由はいまだに不明だが、IgA抗体は蛋白質が腸から体内に取り込まれることを示すので、蛋白質の体内取り込みが大きい事を示している。
結論
IgA抗体は腸壁に付いた病原菌と戦うのを助ける免疫システムです。この論文では、グルテン、グリアジンおよびカゼインに対するIgAレベルを計算し、レット症候群の患者とコントロール群とを比較することにある。 分かった事は、レット症候群の患者のIgAレベルはそうでない患者に比べて、非常に高いということである。興味深い事に、他の広汎性発達障害の患者に、同様の傾向がみられる。この蛋白質の体内取り込みが大きいのか、腸壁が漏れているのかは不明である。

 IgA antibodies against gliadin and gluten in multiple sclerosis

K.-L. Reichelt1, D. Jensen 2
1Institute of Pediatric Research; 2Department of
Neurology, University of Oslo, Oslo, Norway
 多発性硬化症患者のグリアジンとグルテンに対するIgA抗体

背景
多発性硬化症(MS)患者の数種の抗原に対応する抗体は多様に変化する。
目的
MS患者の食物抗原に対するIgAと、グリアジンとグルテンに対するIgGを測定する。
方法
MS患者のグルテン、グリアジン、ラクトグロブリン、カゼイン、卵白アルブミンに対して、血清中のIgA抗体が測定され、また、IgGはグルテンとグリアジンに対して測定された。
結果
グルテンとグリアジンに対してIgAとIgGの増加が見られた。カゼインに対する高レベルのIgA抗体が検出された。抗筋内膜抗体や抗トランスグルタミナーゼ抗体は見つからなかった。
結論
得られた結論により、MS患者の腸から特定の蛋白質が増加している可能性がある。