皮膚炎 と IgGについての文献

 英文文献   アブストラクト、和訳
Eczema: Problem Skin
             2006 Wellness Clubs of America.com
 皮膚炎とIgG

                                     2006 Wellness Clubs of America.com

診察室で「冬の乾燥肌にはどう対処したらよいでしょう。」と少年か問われました。「毎冬、肌が赤くなりうろこのようにはげ落ちて、いつも痒くて、時々はかき過ぎて血が出ます。」その少年が言った症状は、いわゆる皮膚炎と呼ばれる症状そのものでした。以前は冬の乾燥肌という言い方を聞いたことはありませんでしたが、的を得た言い方だと思いました。皮膚炎は冬場に大きくなり、一年を通じて冬の症状が一番ひどいのです。

皮膚は体の中で最大の組織で、とても重要な役割を担っています。まず、有害な生物や、紫外線や有毒物質などから体を守る防衛の第一線にいます。体内温度を一定に保ち、有毒物質を体外に排出する働きがあります。皮膚は体液が漏れるのを防ぐという重要な機能があります。これなしでは命にかかわります。

 体内は一定の状態に保たれているのに対し、対外は混とんとした環境なので、皮膚は常に攻撃されています。健康を保つということは、この攻撃にいかに耐える事が出来るかということなのです。皮膚炎は外界からの攻撃に耐えられなくなっているという事を表しています。皮膚の状態は外界や体内の状態、またその両方によって左右されます。皮膚炎にはいろんな原因がありますが、独特の乾燥とかさかさが皮膚の脂分が無くなっていて、必要な水分を保つことが出来なくなっている事を表しています。

 薬にはローション、クリーム、軟膏の三種類があります。これらは皮膚炎の症状を抑える効果がありますが、問題解決にはなりません。薬をあてがう場所によっても違いがあります。軟膏は保湿が出来ない肌に、クリームは少し乾燥した肌に、ローションはかさかさに乾燥した肌に効果があります。乾燥肌には軟膏がベストです。何故なら、クリームやローションは粘り気があまり無く、クリームやローションに含まれる水分が乾燥する為に、皮膚も乾燥してしまうからです。この悪循環によって、皮膚は乾燥しつづけ、よけい痒くなるのです。

 食物アレルギーや食物過敏症が皮膚炎のトリガーとなります。食物の着色剤や保存剤が原因かもしれません。有害な食物を避けて、皮膚炎をかなり和らげることが出来ます。問題となる食物は、牛乳、卵、小麦、コーンシロップを含むとうもろこしなどです。食べた後で、どの食物が皮膚炎の原因かを探るのは時間がかかり過ぎて今います。IgEIgGアレルギーテストを受けると、原因究明に役立ちます。

 
Dermatitis?
by Cynthia Bailey on March 27, 2011 in Skin Problems & Advice

 皮膚炎
by Cynthia Bailey on March 27, 2011 in Skin Problems & Advice 14
瞼(まぶた)は健康のバロメータです。
まぶたの皮膚はとても薄く、顔の他の部分は何ともないのに、そこだけアレルギーに反応して皮膚炎になったりします。病院の皮膚科では、多くの瞼の皮膚炎を診察しますし、ウェブでも多くの質問を受けます。何故、瞼の皮膚炎が多いのか、その原因を究明するのはシャーロックホームズになった気分で面白いのですが、患者の方でも、瞼の炎症はフラストレーションの元凶となっていて、原因を知りたがっているのです。

瞼の薄い皮膚に発疹ができるのは驚きです。 瞼に発疹が出来た人は、瞼にしわが寄り、腫れあがり、赤くなって痒くなったりヒリヒリしたりすると言います。また、瞼の発疹は目立って、隠すのが難しいのでほとんどノイローゼ気味になっています。家庭用の治療薬はよけいにヒリヒリして状態を悪化させるものがほとんどです。
原因究明は、一見したところ何の関係もないアレルギー反応から始まりました。例えば、北米で瞼の肌荒れを引き起こす第一の原因物質はマニキュア液で。 マニキュア液は化学物質(殆どの場合、ホルムアルデヒド)が含まれていて、マニュキュアを塗った指で瞼を触ると湿疹が出来ます。指の皮膚は厚くて、化学物質が中まで浸透しにくく、湿疹はできません。しかしながら、瞼の皮膚は薄くて化学物質が浸透してゆき、もし、ホルムアルデヒドにアレルギーがある場合は発疹に繋がります。
瞼がアレルゲンに曝される道筋
石鹸やハンドローション中の香料や原料に含まれる化学物質が手から瞼に運ばれます。実際は、てい付いているあらゆるものが瞼にも付着するのです。金属アレルギーのミュージシャンが楽器についている金属によって瞼の皮膚炎になったり、特定の植物にアレルギーのある庭師や、接着剤・ラッカー・絵具を使うアーティスト、食物アレルギーのあるコック、パーマ液や毛染め液にアレルギーがある美容院が、瞼の皮膚炎になった例を診てきました。大半の事例ははマニキュア液でした。指から瞼にアレルゲンが付着する場合、両手より片手で目を欠くので、片方の瞼の皮膚炎が特にひどくなっています。
スプレーから噴き出た水滴に含まれる薬物によって瞼の皮膚炎が生じます。瞼の皮膚炎の原因は芳香剤(スプレー、プラグイン・エアーフレッシュナー、ポプリ、香りろうそく等)や、消臭スプレー、ヘヤースプレー、家庭用洗剤です。臭いを嗅ぐだけで、瞼にも物質が付着します。芳香剤や化学物質のアレルゲンが原因です。
空中の花粉も瞼の皮膚炎の原因になります。花粉でアレルギーになる人もいますが、室内に飾っている菊などのお花から出る花粉でもつアレルギーになります。木くずを燃やした時の煙や、カシの樹やツタを燃やした時の有害な煙、新品のカーペットやおが屑から出る化学物質が瞼の皮膚炎の原因となり得るのです。
繭を洗う時に、アレルゲンが付着します。ヘアーケア化粧品は瞼の皮膚に優しいといって売られていますが、実は頭髪用化粧品は最も化学物質が使われている衛生用品で、その量はとても瞼が処理できる量ではないのです。ヘアーケア化粧品には芳香剤や皮膚を多孔性にする発泡剤や、強力な防腐剤が入っています。前にも書きましたように、芳香剤はごく普通のアレルゲンです。防腐剤もアレルゲンで、ホルムアルデヒドが発生する防腐剤はごく普通のヘアケア化粧品です。これらの防腐剤には次のものがあります。

・ クォータニウム15: 第四アンモニウム塩 (化粧品などの保存料で、ホルムアルデヒドを発生させ、接触性皮膚炎を生じる。Dowicilとか、Dowicil、Dowco、Dowicidesなどと呼ばれています。日本では化粧品に使用不可
・ イミダゾリジニル尿素: 化粧品に使用されている抗菌性保存剤で、 ホルムアルデヒドを発生させ、接触性皮膚炎を生じます。日本で一般的に使用されています。
・ メチルイソチアゾリノンとその仲間(MCL) : 抗真菌性、抗細菌性の 保存剤、グラム陽性菌、グラム陰性菌やイースト菌などの菌類を抑える効果があります。日本で一般的に使用されています。

お風呂から出る時は、ヘアケア製品を十分洗い流してからにしましょう。

最後に、アレルゲンは、石鹸やクリームなどに含まれていて瞼に直接ついてしまうのです。これらに含まれている芳香剤や防腐剤が原因となっている場合が多いです。しかしながら、目の化粧品にはアレルギーの原因となる物質を最小限にとどめており、瞼の皮膚炎を引き起こしている例はほとんどありません。唯一の例外は、金属アレルギーの患者で、アイメークの顔料に金属が使用されていて、アレルギー反応を起こしていました。
全ての瞼の発疹がアレルギーという訳ではありません。アレルギーではなく、単なる炎症の場合もあります。例えば、トレチノイン、グリコール酸、過酸化ベンゾイル、サリチル酸などが抗加齢薬やニキビ治療薬に使われていて、炎症を引き起こします。これらは上の瞼に刺激反応を生じます。炎症が起こるとしわを増やしたり、皮膚感覚異常が起こり、かゆみより、焼けるような痛みとして報告されています。


 Circulating IgA- and IgG-class antigliadin antibodies in dermatitis herpetiformis detected by enzyme-linked immunosorbent assay.
Vainio E, Kalimo K, Reunala T, Viander M, Palosuo T.
 酵素免疫測定法 (ELISA)による疱疹状皮膚炎中のIgAとIgG抗グリアジン抗体の検出
概略
高感度で簡単に出来る酵素免疫測定法(ELISA)が開発され、小麦グルテンの一成分のグリアジンに対するIgAやIgG抗体を検出する事が出来るようになりました。 疱疹状皮膚炎(DH)の患者24人、セリアック病(CD) の患者5人、コントロールの75人について調べました。IgAの抗グリアジン抗体 (AGA)が疱疹状皮膚炎(DH)の患者の71%と、全てのセリアック病(CD) の患者から、コントロールの19%から検出されました。IgGの抗グリアジン抗体 (AGA)に関しては、疱疹状皮膚炎(DH)の患者とコントロールの90%から、セリアック病(CD) の患者全てから検出されました。このELISA検査より、疱疹状皮膚炎(DH)の患者のIgAとIgGの抗グリアジン抗体の値がコントロールより有意に高いことが分かりました。例えば、免疫複合体つまり、グリアジンと皮膚レチクリンの交差反応と同じ様に、IgAの抗グリアジン抗体の産出は、抗体が皮膚に沈着するという仮説と一致します。

 Autoimmunity and Atopic Dermatitis

Irene Mittermann, Karl J. Aichberger, Robert Bunder, Nadine Mothes, Harald Renz, Rudolf Valenta
 自己免疫疾患とアトピー性皮膚炎
Irene Mittermann, Karl J. Aichberger, Robert Bunder, Nadine Mothes, Harald Renz, Rudolf Valent
全身性紅斑性狼瘡や、強皮症、シェーグレン症候群などの全身関節リウマ患者の血清中抗核抗体は良く知られており、各疾患毎に統計が取られています。近年、核タンパク質の抗体がアトピー性皮膚炎に関して調べられました。アトピー性皮膚炎の患者の30%に核タンパク質抗体が見つかっていますが、核タンパク質抗体陽性患者とIgEレベル、好酸球増加症、罹病期間には相関がありません。さらに、核タンパク質抗体は健康な個人の20%からも見つかっています。
アトピー性皮膚炎、特に顔の肌荒れの患者に70kD抗体(DFS70)に対するIgGやIgEが見つかっています。
DFS70は膀胱炎患者や間質性膀胱炎患者に見つかる核抗原として認識されてきました。しかし、DFS70は、喘息や加齢白内障、Vogt小柳原田病の患者からも見つかっています。また、DFS70は転写コアクチベーターp75や、レンズ上皮由来の成長因子としても扱われています。DFS70やLEDGFはヒトの体のあらゆる細胞が分裂中の核の中に存在します。レンズ上皮成長因子は多くの細胞の増殖と生存を促し、抗LEDGFの抗体は線維芽細胞やケラチン生成細胞やレンズ上皮のアポトーシスを引き起こします。、さらに、LEDGFは熱や酸化ストレスにさらされると過剰に発現し、ストレスに関係する遺伝子の発現を誘発します。
 High-avidity IgG Autoantibodies against DFS70/LEDGF in Atopic Dermatitis

Kanako Watanabe, Yoshinao Muro*, Kazumitsu Sugiura and Masashi Akiyama
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Atopic Dermatitis
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